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BOOK REVIEW書評

『超革命 人気美術館が知っているお客の呼び方』(蓑豊/著)vol.156

本日の一冊は

『超<集客力>革命 人気美術館が知っているお客の呼び方』

(蓑豊/著)です。

 

『超<集客力>革命 人気美術館が知っているお客の呼び方』(蓑豊/著)
 
 

 

象徴、です。

 

 

勢いあまって書いたお知らせが
後半にあります!
お見逃しなく。

さて、金沢21世紀美術館館長として
すこぶる手腕を発揮された、蓑豊氏。

この方の前作は、
vol.132 初年度の経済効果は328億円!見せ方次第で人は集まる!
で、紹介しました。

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現在は、兵庫県立美術館の館長を
務めておられます。

今回は第2弾!

結局思うことは、いかにうまく
行政、企業、住民を巻き込んでいくか。

集客力革命!ってはっきりいって
大げさなタイトル。

次は、『超<交渉力>革命』というタイトル
なんか面白いのではと思いました。

私がこの著者から感じ取っている
すごさというのは「そこだ」ということです。

 

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『超<集客力>革命 人気美術館が知っているお客の呼び方』(蓑豊/著)

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041102219/withup-22/ref=nosim

結果は招待券の占める割合に表れる。

タイトルがつまらなければ、どんなに内容がよくても、
そのよさの片鱗も伝えられない。面白さが伝わらなければ、
見に行きたいと思ってもらうことは難しい。

2010年に兵庫県立美術館で開かれた
「麗子登場!!-名画100年・美の競演」は
タイトルが人を惹きつけた好例だ。

大人たちはともすれば絵を頭で理解しようとする。

私は、教育とは、自分の感性で感じ、自分の頭で考えられるよう、
感性と知性を鍛えることだと思っている。

いずれにせよ、お気に入りの一枚を決める。
そして、なぜ、その絵に心惹かれるかを考える。
そのとき、あなたは一枚の絵と「出会った」のである。

疑問を持つことは作品に近づくことだ。

美術館から働きかけて、協力してくれる企業を
「開拓」することは重要なことだと考えている。
展覧会に協賛していただくことで、その企業の社員や
株主の方々が美術館に来てくれるきっかけにもなる。

サザビーズでは、1点、5000ドル以上しないものは
扱わないというルールがある。

オークションの手数料は25パーセント。
売る人からも買う人からも同じパーセンテージを取る。

オークション・ビジネスをつぶさに観察すると、
「いま」という時代が見えてくる。

ヨーロッパでは、革命が起きたときに、まず
革命側が占領するのが美術館だと言われている。

アイデンティティを確立していない人間は、国際社会では
「大人」としては認められない。

私の場合は、デザインの良し悪しを判断する場合、
そこにストーリーがあるかどうかを判断材料にしている。

人はパンのみにて生きるにあらず。
文化に惹かれるのが人間だと思うからだ。

参照:
『超<集客力>革命 人気美術館が知っているお客の呼び方』(蓑豊/著)
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○                                
├○  アイデンティティの象徴は、何か?      
├○ 
└───────────────────────────────────┘

「ヨーロッパでは、革命が起きたときに、まず
革命側が占領するのが美術館だと言われている」

というところがグッときました。

なるほど、そうなのか、と。

富と権力の象徴をおさえる、
ということに通じるからだとか。

そういえば、大学院の授業で
「変革の際には、その会社の<象徴>を壊すことも有効である」
と習ったような気がします。

感慨深いです。

 

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