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BOOK REVIEW書評

『心を揺さぶる語り方 人間国宝に話術を学ぶ (生活人新書)』一龍斎貞水著 vol.120

本日の一冊は

 

『心を揺さぶる語り方 人間国宝に話術を学ぶ (生活人新書)』一龍斎貞水著です。

 

 

人間国宝、です。

 

いや~、
ほんとにびっくりしました。

 

もうとっくに紹介していると
思っていた「語りの極意の書」が
すっかり抜け落ちていました!

 

「語りの本でおすすめは何ですか?」

 

と聞かれたら迷わずあげる本が、

 

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『心を揺さぶる語り方 人間国宝に話術を学ぶ (生活人新書)』(一龍斎貞水著/NHK出版)

 

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です。

 

とにかく、
流暢にしゃべれる人も
話し方に自信がない人も
本当に謙虚になれる本です!

 

いずれにしても、アマゾンの星印が
本当にあてにならないことはよくわかりました。

 

さて。

 

講談師、一龍斎貞水。

 

人間国宝です。

 

何度読み返しても
心打たれる箇所があります。

 

それは、ここ。

 

「人間国宝になって、師匠を超えたと思われますか?」

 

と質問されたときに、
一龍斎貞水さんはこう答えるのです。

 

  ↓  ↓  ↓

 

師匠というのは、超えるべきものじゃありません。
自分が何歳になっても、親は親であるのと同じように、
自分が真打ちになろうと人間国宝になろうと、
師匠は師匠なんです。

 

しびれますね!

 

私の仮説が正しいといつも思わせてくれる本です。

 

その仮説とは、引用のあとで!

 

『心を揺さぶる語り方 人間国宝に話術を学ぶ (生活人新書)』(一龍斎貞水著/NHK出版)

 

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人が何者かになるとき、自分一人の力でなるなど
ということはできないものです。

 

話術というのは、人間の中身が伴って
初めて価値が出るものです。逆の言い方をすれば、
その人の人間性を表すものの一部が話術です。

 

人前で話をするのに、自信はなければいけません。
ここで言う自信とは、話術に対する自信ではなく、
「自分が何者であるか」ということの自信です。

 

話というのは、聞いている人と
一緒につくっていくものです。

 

本当に表現したいことがある人は、
言葉よりもまず、目でそれを表現していますよね。

 

自分らしい表現というのは結果なんです。

 

我々の世界でよく「天狗は芸の行き止まり」と申します。
慢心して天狗になったら、それ以上の成長はないんです。

 

人間を磨くことによって話術を磨き、
また、話術を磨くことによって人間を磨く。

 

参照:
『心を揺さぶる語り方 人間国宝に話術を学ぶ (生活人新書)』(一龍斎貞水著/NHK出版)

 

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というわけで、

 

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○                                
├○ あなたは、いったい何者?                  
├○ 
└───────────────────────────────────┘

 

さて、冒頭の私の仮説の話です。

 

それは、話術の上達は、
人間を磨くことと同義ではないか
という仮説です。

 

話が流暢でいいことを言っているけど、
まったく心に響かない人もいたりします。
もったいないですね。

 

いつもそれはなぜだろう?

 

と考えていました。

 

でも、一龍斎貞水さんの言葉に触れると

 

やはり、
人間を磨かなくちゃ
なにも始まらないのだ!

 

とわかるのです。

 

相手にどう伝わったか。
ただひたすらにそれだけが問われる世界。

 

挑戦し続けたいと思います!

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