『三度目の日本 幕末、敗戦、平成を越えて』(堺屋太一著/祥伝社)vol.526

2019年11月05日

本日の一冊は、『三度目の日本 幕末、敗戦、平成を越えて』(堺屋太一著/祥伝社)です。






三度目の日本です。




2025年、
大阪万博が開かれます。

まさにそこを見据えての
遺作となりましたね。

今年2月に亡くなられた
著者の堺屋太一さん。

やはり力強い文体ですね。

価値観は、
「美意識」と「倫理観」から
なりたっていると。

一気に読めました。


————————————
『三度目の日本 幕末、敗戦、平成を越えて』
(堺屋太一著/祥伝社)vol.526
<Amazonで購入>
https://amzn.to/34AeM67

今、日本は三度目の「敗戦」状態にある。

「敗戦」とは敵国に国土を破壊され、
占領されることだけをいうのではない。
一国の国民または住民集団が、
それまで信じてきた美意識と
倫理観が否定されることをいうのだ。

さらに価値観を分解すると、
構成する要素は二つであることが分かる。
それは美意識と倫理観である。
「何が美しいか」という美意識、
そして「何が正しいか」という倫理観。
この二つの要素によって、
世の中の価値観は成り立っている。

「敗戦」とは、この価値観が変わることなのだ。

「一度目の日本」、
すなわち明治維新後の日本は
「強い日本」を目指した。
「二度目の日本」である戦後は、
「豊かな日本」を目指した。

「敗戦」のたびに力強く立ち直り、
前の時代とはまるで異なる
価値観の下に再生してきたのが
日本なのである。

そこで私は「三度目の日本」を、
「楽しい日本」にしようと提言する。

先の大戦で日本は懸命に戦った。
工業製品でも零戦や戦艦「大和」など、
優秀なものを作った。
ただ、数が少なかった。だから結局、
大量生産のB29やジープに敗けた。

ところが、次に起こるであろう
第四次産業革命は、
多様性と大量性を両立させる
産業革命なのだ。

現在の日本社会の最大の危機は、
社会の循環を促す構造が
崩れつつあることと、若者層に
「人生の想像力が欠如している」ことである。
つまり「人生をやる気」がないのだ。

社会を安定させるためには、
すべての人に少しの満足と
大きな不満を与えるーこれが
徳川幕府の安定社会の作り方だった。

「天下泰平」を維持するために、
人口を移動させない、増やさない。
そのためには産まれてくる
子どもの間引きも行われた。
だが、特に重要なのは、
江戸の町人は結婚を
制限されてもいたことである。

価値観が変わると、
たちまちにして社会の仕組みが変わる。

日本は「日露戦争に学びすぎ、
第一次世界大戦には学ばなかった」
国である。

こうして江戸幕府は禄(収入)と
権(役)と位(プライド)を分けた。
この伝統を明治でも引き継ぎ、
権力を持つ役人はあまり収入が多くなかった。

日本の官僚は、本当のエリートではない。
エリートは、金(禄)も役(権力)も
名誉(位)も三つとも持っている者のことだ。

「時流」とは何か。
時流を作るのは、
その時代の倫理観なのだ。

これからの日本人は、
上達する楽しみを持たなければならない。

私が考えたのは、
「人生で何かを遺せる」ということだ。

現状の公園は役所の管理に縛られて、
制限ばかりだ。これも官僚主導である。
そろそろ、どこかで
「制限よりも多様性がいいのだ」
という倫理観が生まれなければならない。


参照:
『三度目の日本 幕末、敗戦、平成を越えて』
(堺屋太一著/祥伝社)vol.526
<Amazonで購入>
https://amzn.to/34AeM67
————————————






というわけで、




▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
———————————–
どんな楽しみが広がるだろうか?
———————————–

本というものの
威力を思い知りますね。

存命中の人の本は、
あまりありがたみがなかったり
するのですが、

今回の堺屋太一さんの本を読んで、
未来に託す!

という想いが
本から伝わってきました。

コメントは受け付けていません。