『上級国民/下級国民』(橘玲 著/小学館)vol.521

2019年10月01日

本日の一冊は、『上級国民/下級国民』(橘玲 著/小学館)です。






三位一体の現象です。



まああれですね、
ベストセラーというのは
賛否両論となりますね。

芝蘭は橘玲さんの本は
やはり気になって
いつも手にとってしまいます。

世界レベルで急速に進む
分断の社会について
きりこんでいます。


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平成30年間をひと言でまとめるなら、
「日本がどんどん貧乏くさくなった」です。

生産性と賃金のあいだには、
頑健かつ強い正の相関関係があります。

平成の日本の労働市場では、
若者(とりわけ男性)の雇用を
破壊することで中高年(団塊の世代)
の雇用が守られたのです。

日本経済の問題はITへの投資額が
少ないことではなく、
投資の成果が出ないことです。

このように、「フリーター→
パラサイト・シングル→ひきこもり」
という現象は、1900年代半ばを
起点として一直線につながっているのです。

『ニート』のなかで玄田さんが
強く推奨している対象が
中学生の職業体験です。

私は、日本的雇用の本質は
「重層的な差別」であると考えています。
なぜなら、日本という社会が、
先進国のふりをした身分制社会だからです。

『一切なりゆき 樹木希林のことば』
(文春新書)をはじめとして、
近年のベストセラーの多くは
70~80代を読者対象にしたものです。
もはや活字を読むのは、
この世代しかいなくなりました。

新聞にせよ、出版にせよ、
活字メディアにとって団塊の世代を
批判することが最大のタブーに
なっているのです。

平成が「団塊の世代の雇用
(正社員の既得権)を守る」ための
30年だったとするならば、
令和の前半は「団塊世代の年金を守る」
ための20年になる以外にありません。

ここからわかるのは、
「すべての子どもが努力して勉強し、
大学を目指すべきだ」という
現在の教育制度が、学校や勉強に
適応できない子どもを
苦しめているという現実です。

一定の年齢を過ぎると
「男同士の絆」はほどけ、
男は「友だち」をつくれなくなるのです。

なぜこんなことになるのか。
それは「男一般」ではなく、
「非モテの男」が差別されているからです。

リベラルは、人種、出自、宗教、
国籍、性別、年齢、性的志向、障がいの
有無などによるいっさいの差別を認めません。
なぜならそれは、本人の意思や努力では
どうしようもないことで
自己実現を阻むからです。

しかしこれは逆にいうと、
「本人の意思(やる気)で
格差が生じるのは当然だ」
「努力は正当に評価され、
社会的な地位や経済的なゆたかさに
反映されるべきだ」ということになります。
これが「能力主義(メリトクラシー)」
であり、リベラルな社会の本質です。

「社会」から「個人」へと
視点が変わる再帰的近代では
「自己」を正しく把握・管理することが
重要になってきます。
これが「自己分析」「自己コントロール」で、
自己の評価を最大化を目指すのが
「キャリアビルディング」です。

このように現代社会のさまざまな現象は、
「自分以外に参照するものがなくなった」
という再帰性から説明できるのです。

このように、「知識社会化」
「リベラル化」「グローバル化」
は三位一体の現象です。

ベーシックインカムを
もてはやすひとたちは、
世界に膨大な貧困層がいることに
ぜったいに触れません。


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というわけで、




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「8050問題」については、
芝蘭もSankeiBizで記事を
書かせていただいたことがあります。
https://www.sankeibiz.jp/workstyle/news/190703/cpd1907031000012-n1.htm

ですが本書では、
日本に引きこもりは
500万人くらいはいるだろうとのこと。

メディアを賑わせた
現象なども根底で一直線に
つながっている。

もっと経済のことに
興味をもたないといけない
そんな気がしました。

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