『生き物の死にざま』(稲垣栄洋 著/草思社)vol.517

2019年09月04日

本日の一冊は、『生き物の死にざま』(稲垣栄洋 著/草思社)です。





命をつなぐです。



先日、書店で気になって
手にとった本です。

すごいタイトルだな
と思って、でも気になって。

そしてよく見たら
この著者の名前!

そうか、芝蘭の好きなあの本の
著者なんだと気づきました。

あの本とは、
『弱者の戦略』(新潮社)です。
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何度も紹介した本なので、
覚えている方も多いと思います。

その著者の新刊なので、
やはり買って読みました。


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セミは必ず上を向いて死ぬ。

サソリやクモは母親が卵を守る。
一方、タガメは父親が卵を守る。
ハサミムシの卵を守るのは母親だ。

サケが卵を産んだ場所には、
不思議とプランクトンが豊富に
湧き上がるという。

息絶えたサケたちの死骸は、
多くの生き物の餌となる。
そして、生き物たちの営みによって
分解された有機物が餌となり、
プランクトンが発生するのである。

蚊はメスだけが血を吸うのである。

メスの蚊は卵の栄養分として、
たんぱく質を必要とする。しかし、
植物の汁だけでは十分なたんぱく質を
得られない。そのため、動物や
人間の血を吸わなければならないのである。

自分の死と引き換えに、
「未来」という種を残すアンテキヌス。
「何のために生きているのか」と
思い悩んでいる私たち人間に、
アンテキヌスは「次の世代のために生きる」
というシンプルな意味を教えてくれている、
そんな気がしてならない。

また、魚類では、メスではなく、
オスが子育てをする例の方が圧倒的に多い。
(略)しかし、タコはメスが子育てをする。
タコは母親が子育てをする海の中では
珍しい生き物なのである。

小さい卵をたくさん産む戦略と、
大きな卵を少なく産む戦略とでは、
どちらが多くの子孫を残すことが
できるだろうか。もちろん、どちらが
有利になるかは、その生き物が置かれた
環境条件によって異なる。

プランクトンは、「浮遊する」という
意味のギリシャ語に由来し、
水の中を漂う小さな微生物を意味している。

生物が地球に誕生したのは、
三八億年ほど前のことである。
すべての生命が単細胞生物であった
この時代に、生物に「死」は存在しなかった。

「古いものを壊し、新しいものを創り上げる」
これが、生命が作り出したシステムである。
つまり、「死ぬことのない」
単細胞生物は古いタイプであり、
「老いて死ぬ」生物は、
新しく高度なタイプである。

ミツバチは、その一生をかけて、
働きづめに働いて、やっと
スプーン一杯の蜂蜜を集めるのだという。

シマウマは動物園での寿命は
三〇年程度と言われるが、
野生条件での寿命は
はっきりとはわからない。
シマウマに老衰はない。
その前に食べられてしまうからだ。

参照: 
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というわけで、




▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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命のリレーに思いをはせていますか?
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途中で、
万葉集の一句がでてきたり、
生き物たちの声を著者が
代弁しているかのような。

小説を読んでいるような
不思議な本でした。

個人的には2つめに登場している
「ハサミムシ」の生涯が強烈でした。

いろいろと考えさせられる
本でした。

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