『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』太田直子著 vol.30

2009年06月19日

こんにちは、

本日の一冊は、

『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』太田直子著です。

 

『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』太田直子著

 

強烈な制約条件です。

 

 

1秒、きっかり4文字。

ほんとに、いろんな世界があるものです。

映画の字幕翻訳にはきびしいくらいの
制約条件があります。

大勢で話している場合、
誰のせりふをピックアップするのか
決めなければならない。

まともに訳していたら、
スクリーンが文字だらけです(笑)

字幕屋の視点を通して、
編集力と感性がおおいに問われる世界!

でも、主張しすぎてもいけない。
ネイティブが笑っていないのに、
日本人が字幕を見て笑っているようでは、
越権行為だとも言います。

(なるほど・・・)


字幕作品に、『初恋のきた道』 『シュレック2』
『ヒトラー最期の12日間』 『コンタクト』ほか、
1000本以上の映画字幕翻訳の実績をもつ著者。

 

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『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』(太田直子著/光文社)
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日本語を正しく使おうねとか、敬語が間違っているとか
そんな話ではありません。

知識基準をどこに置くか?
最大公約数探し。
語彙力、表現力の低下について
字幕屋の視点できりこんでいます。

職人としてのもがきに、
非常に共感を覚えました。

 


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「一秒四文字」を原則として、ひとつひとつのせりふに
「要約翻訳文」をつくっていく。

「日本語に堪能な外国出身者」の和訳を見てきて
わかってきたのは、「日本語の文章を書くうえで
一番難しいのは性別や年齢や立場の違いを表す
言葉の使い分けらしい」ということ。

とりわけ敬語や女言葉は難題のようだ。(略)
「どうかなさったの」と言っていた
名門のたおやかな令嬢が、次のページでは
「わたしが悪かった」とオスカル化していたりする。

映画字幕に読めない漢字が出てきた場合、
読めない観客が悪いのではなく、
読めない漢字を出してしまった字幕屋が悪い、
ということに世間ではなっている。

「わたし」を「私」とは書けないのだ。
「私」の正しい訓読みは「わたくし」であって「わたし」ではない。

ドラマティックなシーン以上に語順で神経を
使うのがジョークだ。

「狂」という字も忌み嫌われた。
「この時計は狂っている」と書けないもどかしさ。
ではなんと書けばいいのか。(略)
「この時計は正確ではない」「この時計は時刻どおりではない」。
どんどん字数が増えていく。

字幕の料金は映画の長さで決まる。せりふが多くても
少なくても、計算は同じなのだ。

せりふとは単独で成り立つものではない。
相手がなにを言ったかによって、自然と引き出されてくるものだ。

語彙力・表現力の低下は、コミュニケーション能力の
低下につながる。これすなわち幼稚化。

制限字数内に要約するには心情を読まねばならないのだ。


参照:『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』(太田直子著/光文社)

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というわけで、

 


●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

要約翻訳とは、攻防の心理戦なり。

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なんだか、最近、新書の掘り出し物に
多く出会っているような気がします。

『「社会調査の」ウソ リサーチ・リテラシーのすすめ』(谷岡一郎著)
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『処世術は世阿弥に学べ!』(土屋恵一郎著/岩波書店)
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『勝つための論文の書き方』(鹿島茂/文藝春秋)
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でも、本当は

「持ち運びに肩が凝るぜ!」

というくらいのハード版が好き^^

昔、よく友人から言われました。

「何が入ってるの?あなたのカバン、重すぎるよ」

と。

カバンは機能性が第一!

おしゃれ鞄には憧れますが、
「紐」がどれだけの加重に耐えられるか、
私にはそちらの方が大事です(笑)

 

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