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BOOK REVIEW書評

『ゆれるあなたに贈る言葉』今井彰著 vol.109

本日の一冊は

『ゆれるあなたに贈る言葉』今井彰著です。

 

『ゆれるあなたに贈る言葉』今井彰著

 

 

目的地、です。

 

 

ずっと紹介したくて、
それができない本がありました。

なぜ紹介できないと思っていたか?

それは、やや後味が悪いかもしれないと
私自身が感じていたからです。

ただ、昨日、打ち合わせ後にある方とお話をしていて、
NHKで放映された「プロジェクトX」の話になり、
これもシンクロかなと思って紹介することにしました。

「芝蘭さん、いまだから少し後味の悪い本であっても、
いろいろ考える良いきっかけになるんじゃないですか」

と言われました。

私は、
人を動かす言葉、
リーダーが語る言葉、
どんな言葉が人に影響を与えるのか、
それに注目して生きているといっても過言ではありません。

「自信を失った日本人に勇気を与えるような物語」
を目指そうという目的のもとにうまれた、
「プロジェクトX」という番組。

「プロデューサーの最も大事な仕事は企画を通すことである」
と言い切る番組の生みの親、今井彰氏。

組織内のドロドロ、番組が注目浴びるほどに
影で仕掛けた男がどのような結末を迎えていくのか。

企画を通す力。
世の中を変えるアイデアに
時代のリーダーたちがいきついた瞬間。

こんな時代だからこそそれらが
何かのヒントになるのかもしれません。

 

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『ゆれるあなたに贈る言葉』(今井彰著/小学館)

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大事な人とは、ここぞという場面で機能する人であり、
失敗を未然に食い止める力をもった人である。

中島みゆきに企画書を送った。
富士山レーダー、青函トンネル、VHS開発、ダイニングキッチン、
など戦後の各分野で日本人が紡いできた物語を記したものだった。
「私は、何も知らなかった」
中島みゆきの第一声だった。

テレビの視聴率は一パーセント一二〇万人だ。

苦労して知識を習得したとき、あなたの目線は確実に変わる。

知ることは自分を変えるだけではない。
現実を動かす強さにもつながる。

番組作りで一番難しいのは映像を作成することではない、
音の世界である。つまり、音楽、効果音、そして
ナレーションが織り成す、音の三要素が人々の心を
ときめかせたり、エモーショナルな部分に働きかけたりするのである。

借り物の言葉は捨てなければいけない。
現場で肉体と心に刻み込んだ言葉こそが、
自分の言葉なのである。

高野鎮雄をはじめ、多くの名リーダーたちは
現場の言葉を何よりも大切にした。
崩壊しかけたチームを救いたいと語り始めた言葉。
部下たちに夢を切々と伝えた言葉。
リーダーとして自分に鋭く問いかけた言葉。

リーダーには部下たちを率いる言葉が絶対に必要である。
その言葉は未来に続くものであり、ビジュアルでなければならない。

部下というものは、自分が使われることを望んでいるのである。

本当に出来る人間の仕事は必ず数字や形に表れる。

集中の果てに啓示がある。
物事を考え抜いた人々だけが体験できる瞬間である。

目標を達成するためにはメンバーを「本気」にさせなければならない。

いい顔は人生そのものなのだ。

参照:
『ゆれるあなたに贈る言葉』(今井彰著/小学館)
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というわけで、

 

●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

その言葉はビジュアルか? 

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自分の部下が課題を前に、
本当に闘う姿勢をみせたときに
伝えてほしい言葉がある、と書かれていました。

私は、その言葉をみて
思わず胸が熱くなりました。

パソコン画面で見てもこの言葉の熱量は伝わらない。
だから書きません。

私が上司からもしそんな風に言われたら、
間違いなくスイッチが入ってしまいます!

 

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