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BOOK REVIEW書評

『時間資本主義の到来: あなたの時間価値はどこまで高められるか?』(松岡真宏著/草思社)vol.287

こんにちは、

本日の一冊は

『時間資本主義の到来: あなたの時間価値はどこまで高められるか?』

(松岡真宏著/草思社)です。

 

『時間資本主義の到来: あなたの時間価値はどこまで高められるか?』(松岡真宏著/草思社)

 

時間資本、です。

 

 

さて、リアルな出会いに
「付加価値がある理由」を
ひとことで説明できますか?

いま恐ろしいほど激しいスピードで
いろんなものが、コモディティ化しています。

「コモディティ」とは、
簡単にいうとどこにでもある、
個性のない商品ととらえてください。

価値やバリューを出して、
買ってもらいたいのは
どんな企業でも同じです。

でも、もはや
コモディティ化の流れは
容赦ない。

ここで冒頭の質問です。

リアルな出会いに
「付加価値がある理由」を
ひとことで説明できますか?

私は今日読んだ本で、
もう目からウロコが落ちました。

「電話での連絡、そしてネットでの
コミュニケーションがコモディティ化している!」

ということです。

つまりそうなった場合に、
人は「リアルで会う」ということに
価値をおくようになるわけです。

昨今、痛切に感じていることでもあり、
いかに限られた時間で
「会いたい人に会うか?」です。

人に会う時間を作れる人。
人に会う時間を作れない人。

これが付加価値サービス業において、
何を意味するのか?

「時間資本主義」という切り口で、
いまの時代をスパッと斬ってくれている
今日の本はすごいです!

さまざまな情報が手に入るようになった時代、
あなたは1対1で会ってもらえる価値のある人なのか?

これからはこのことが
激しく問われる時代に大突入しています!

 

 

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『時間資本主義の到来: あなたの時間価値はどこまで高められるか?』
(松岡真宏著/草思社)

<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479422088X/withup-22/ref=nosim

 

(略)情報通信端末の急速な発達とSNSをはじめとする
ソーシャルメディアや位置情報を利用したさまざまな
サービス開発によって、時間のロングテール価値が高まっていることである。

しかし、どうしても克服できない条件が「時間」だ。
1日24時間という事実は、すべての人間に平等に課せられた
制約条件である。

要するに「すきま時間」でも稼げるようになってきたのである。
時間に比例して生産量が上がっていく工業生産とは違い、
アイデアやデザインのクリエイティブな生産は時間に比例しない。

人は遠隔でコミュニケーションがとれるようになればなるほど、
人と直接会おうとする。それは、出会いに付加価値を求めるからだ。

その時間でなにができるのか。またその時間が「コンフォート(快適)」
なのか、「ストレスフル(不快)」なのか、という観点で
時間価値は決まってくる。

メーカーに価格決定権などない。物の値段は需給で決まる。

1.その物はサービスを使うことによって時間が短縮でき、
有意義な時間が生み出される=「節約時間価値」

2.その物やサービスを利用することによって、
有意義な時間が生み出される=「創造時間価値」

時間資本主義の時代には、商品の代金にプラスして、
消費者が享受する時間価値の対価を払うようになる。

効率化はなるべく使わせる時間を短くする。
快適化はそこで過ごす時間が長ければ長いほど価値を発揮する。

「すきま時間」ができたとしても、それを共有・交換・使用する
ためには「空間」が必要となる。

時間の価値が高まれば高まるほど、その時間にお金を払ってもいい
と思う人は増えていくのだ。

むしろ、消費の二極化の真犯人は、
「時間資本主義到来」ではないかと考えている。

あなたの時間価値は、いくらだろうか?

 

参照:
『時間資本主義の到来: あなたの時間価値はどこまで高められるか?』
(松岡真宏著/草思社)
<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479422088X/withup-22/ref=nosim
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○    付加価値をうみだす時間、ちゃんととれていますか?
├○
└───────────────────────────────────┘

「個性とはなにか?」と同じくらい
小さいころから時間に対しての意識が
強く私の中にありました。

いまの仕事をするようになって、
余計に意識が強くなりました。

なぜなら、
「時間単価が恐ろしく高い人たち」
を相手にしているからです。

自分がそのとき、
どんなバリューを出せるのか?

いつもそれを意識しています。

それに答えられないと、
時間を奪っただけですまされません。

二度と会ってもらえなくなる!

いつも私は危機感でいっぱいです。

それにしても、
時間資本主義という視点でみたとき、
「ネットでのコミュニケーションが
コモディティ化している」

には、思わずうなりました。

 

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