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BOOK REVIEW書評

『ミステリーの人間学』廣野由美子著 vol.122

本日の一冊は

『ミステリーの人間学』廣野由美子著です。

 

『ミステリーの人間学』廣野由美子著

 

 

謎解き、です。

 

 

自宅の本棚から手にとった一冊に、
まさにこれだ!と思える
パワーある一文に出会いました。

わたしが3年間、
大事に考えていたコンセプトを
そのまま表現してくれていたのです。

メルマガ配信もなんだかんだで
本日で丸3年となりました。

長らくご購読いただいている
みなさんには本当に感謝申し上げます!
ありがとうございます!

新しく読者になってくださった方からも
感想等たくさんいただきます。
本当にありがとうございます!

私がこのメルマガで大事にしていることは、
たったひとつでした。

いちばんのゴールは、
「待ち遠しく思ってもらえるものにする」
ということです。

読んで時間のムダだったとか、
そういうのは絶対に嫌なんですね。

自分自身が嫌だからです、
そういうの。

さらに、
忙しいみなさんに

●どうやったら読んでもらえるか?
●どうやってポイントだけ伝えられるか?

考えてきました。

ですが、
そうは言っても
自分もラクしたい^^

最初のコンセプトを
【「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!】

と決めたとき、書き続けられるかなと思ったのです。

自分のアンテナがそのキーワードの
どれかに触れればOKと決めたのです。

センサーが研ぎ澄まされれば
研ぎ澄まされるほど、
その反応が読みとれる。
緊張感を忘れない。

そんな媒体にしたかったのです。

まだまだ勉強中の身ですが
がんばりますね。

これからもよろしくお願いいたします!

 

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『ミステリーの人間学』(廣野由美子著/岩波書店)

<Amazonで購入>
http://amzn.to/r5MTHs

イギリスの作家で小説研究者としても知られる
E・M・フォースターは、小説の「プロット」について
定義するさい、次のように、ミステリーとは何か
ということにも触れている。

※以下、すべてE・M・フォースターの言葉

ストーリーは、時間の順に配列された出来事の
叙述であると定義した。

プロットも出来事を語ったものではあるが、
因果関係に重点が置かれる。

「王が死に、それから女王が死んだ」
というのは、ストーリーである。

「王が死に、悲しみのあまり女王が死んだ」
というのは、プロットである。

私たちはストーリーならば「それから?」と尋ね、
プロットならば「なぜ?」と問う。

ミステリーとは、いわば時間のポケット(略)

ミステリーの真価がわかるには、
頭の一部はあとに残したまま考え続け、
頭のほかの部分は先へと
進み続けなければならないのだ。

参照:
『ミステリーの人間学』(廣野由美子著/岩波書店)
<Amazonで購入>
http://amzn.to/r5MTHs
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○                                
├○ あらゆるものにミステリーを!                 
├○ 
└───────────────────────────────────┘

ふと、亡き祖母のことを
思い出してしまいました。

非常に読書家の祖母でして、
探偵小説とくに「刑事コロンボシリーズ」
が大好きな人でした。

「図書館にある推理小説、
全部読んじゃったのよね」

と聞いたときは、当時心底驚きました。

そういえばお仏壇に刑事コロンボの
最新作をいつもお供えしていたのに。
今年は忘れてしまった。

実家に帰るとき、次は忘れないように
準備しておきたいと思います!

 

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