『「仕事ができる」とはどういうことか?』(楠木 建 著, 山口 周著/宝島社)vol.530
本日の一冊は、『「仕事ができる」とはどういうことか?』(楠木 建 著, 山口 周著/宝島社)です。
インサイドアウト、です。
あっという間に12月!
早いですね。
年末が近づくと
いろいろといい本がでてきますね。
出版社もお正月休みにむけて、
いい本を市場に投入だ!!
という感じでしょうかね。
ということで、
芝蘭は絶対にこの先生たちの
本が出たら買いますよね、
という人がいますが、
なんとそのふたりが対談している!
ということで、
狙い通りに買ってしまいました。
いいな、いいな、この世界観。
時代遅れの人にならないよう、
しっかりと仕事ができる人の
定義をおさえておきたい!
ですね。
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https://amzn.to/360lsLP楠木:あっさり言えば「成果を出せる」。
これが「仕事ができる」ということです。楠木:その一方でセンスが厄介なのは、
ない人が頑張るとますます
ヘンなことになってしまうんですね。
要するに努力と得られる成果の
因果関係がきわめて不明確なんです。山口:ところが昨今では
「役に立つ」ということが
そもそも求められなくなってきている。
「役に立つこと」から「意味があること」
に価値の源泉がシフトしていると思うんです。楠木:「人に拠らない」というのが
サイエンスの本質です。
サイエンスというのは
再現可能な法則の定立を目指している。山口:自分の価値基準を内在的に持っている、
それがブレないというのが
教養の条件ですからね。楠木:クリント・イーストウッドが
いいことを言っています。
「腕のいいバーテンダーの
仕事はアートだけど、
下手なヤツのはそうじゃない」。楠木:ただし、センスには
汎用性があります。スキルは狭い。楠木:分業は絶対必要なんです。
そこで「分業しているんだけど
分断されていない状態」をつくる
のが経営の本領ですね。山口:確かに、センスのない人の
特徴として活動が局所化、
部分化する傾向がありますね。
だから優先順位が無茶苦茶に
なるわけですが、あれは全体の系図が
見えていないからなんですね。山口:(略)軍隊の中で誰に
リーダーをやらせるかというときに、
「センスはあるけど意欲はない」
という人はなるべく楽して勝とうとするので、
いちばん大将に向いている、と。で「センスがあって意欲もある」
という人は大将を支える
参謀が向いている、と。いちばん困るのが
「センスはないけど意欲はある」
という人で、こういう人が
組織を引っかき回したり、
スジの悪い突撃をやらせたりして
部隊を全滅させたりするわけです。楠木:仕事ができる人の思考様式は、
箇条書きやToDoリストではない。
順列的なストーリー思考が
ユニークな戦略を生み出すわけです。楠木:ここで箇条書きといのは物事の
「並列」という意味で使っているのですが、
並列的な思考の問題点というのは
時間的な奥行きがなくなることなんです。
並列的志向はセンスを殺すと思います。楠木:論理というのはあることと
別のことの間の因果関係ですから、
そこには必ず時間がある。
論理は常に時間を背負っている。楠木:仕事ができる人の思考の軸足は
インサイド・アウトです。
完全な未来予測はできない。
情報は不完全でも、まず自分なりの
ロジックやストーリー、
自分なりのハッピーエンド
みたいなものが見えている。山口:フィードバックに気づく
ということ自体がもうセンスですからね。楠木:アウトサイド・インの人は
「どうなるんでしょう?」ということを
知りたいんですけど、
インサイド・アウトの人は
「それはどうなるかわかんないけど、
自分はこうしようと思う」と思考する。山口:センスがいい人というのは
自分が何をわかりたいと思っているのか
を認識している。自分に何がいま
知識として足りないのか。
これは役に立つ、これは役に立たない
ということが、ものすごく
シンプルに整理できている。参照:
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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インサイド派?アウトサイド派?
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ちなみにですが、
芝蘭はたいてい対談本は
あまり買わないのです。
なぜか?
ネットでよめるレベルなら、
本にしている意味ないよね
と思うから。
ですが、このお二人は
やはり背景としてもっているものが
膨大なので、
文脈や余白にも
その教養がつまっている感じで
読み応えありました。
とくに、
「論理は常に時間を背負っている」
という楠木氏の言葉には、
本当にしびれますね!!