『ビジネスモデルイノベーション』(野中 郁次郎、徳岡 晃一郎著/東洋経済新報社)vol.172
こんにちは、
本日の一冊は
『ビジネスモデルイノベーション』
(野中 郁次郎、徳岡 晃一郎著/東洋経済新報社)です。
BMI、です。
今日はすぐに本題にいきます!
BMIとは、
ビジネスモデル・イノベーションのこと。
イノベーション系の本は好きで
よく読んでいるのですが、
これもなかなか読み応えがありました。
ビジネスモデルの創造・再構築を総称して、
ビジネスモデル・イノベーション(BMI)と呼ぶ、
と、著者。
ビジネスモデル・キャンバスなるものの
図解と解説が載っています。
実務家や研究者470名が協業して
まとめた集合知のツール!
シンプルですが、4つの領域と9つの要素で
ビジネスモデルのノウハウが
コンパクトな構造にまとめられています。
あっ!
そういえば
経営大学院でお世話になった講師に、
「卒業までに『経営とは?』を1枚のシートにまとめなさい」
と言われていたことを思い出しました。
きっと、講師が作ってほしかったのは
こういうマップなんだろうな~なんて
思っちゃいました。
日産自動車のCEOカルロス・ゴーン氏の
インタビューもあるのですが、
こちらはのちほど紹介します。
BMIの世界へ、いざ!
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『ビジネスモデルイノベーション』(野中 郁次郎、徳岡 晃一郎著/東洋経済新報社)<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492522026/withup-22/ref=nosim企業は収益を上げるモデルを磨きながらも、より良い社会を
志向する価値観をその本質として併せ持たなければならない。ビジョンを出すということは、「次代を示す」
ということにほかならない。モノづくりに集中する欠陥は、真に有効な価値命題は何かを
問わなくなり、それを見失ってしまうことだ。ビジネスはそもそも革新から生まれる。小さなレベルでの
素晴らしい改善も大きなレベルから見ると、現状維持にしかすぎない。ビジネスモデルを革新していくために新たに重要となる
知的姿勢は、(1)未来探索、(2)試行錯誤、(3)共創である。ビジョンは未来に対しての生き方であり、
自社と顧客とをどう結びつけ、社会の中でどういう位置を
担っていくのかを表す未来へのコミットメントだ。一人のリーダーのトップダウンだけで片づくほど、
BMIは生易しいものではない。モノづくりに特化したビジネスモデルは、
残念ながら御用聞きになってしまいがちだ。M&Aよりアライアンス、R&D(Research & Development)より
C&D(Connect&Develop)の時代だ。ラム・チャランは「CEO細胞」という言い方で
ビジネスリーダーの条件を捉えている。CEO細胞の要素には、
(1)ビジネスセンス(儲かるかどうかを見分ける)、
(2)人を見る目(組織を動かすチームを作る)、
(3)大局的見地での判断力(さまざまな大量の情報を直観的に整理し、
本質を読み取り的確な判断を下す)があるとしている。ビジネスは生き物であり、決して計画や理論どおりにはいかない。
明るい未来とは、現在の矛盾への挑戦だ。
参照:
『ビジネスモデルイノベーション』(野中 郁次郎、徳岡 晃一郎著/東洋経済新報社)
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というわけで、
というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○ 挑戦してる?
├○
└───────────────────────────────────┘
この本の中に、カルロス・ゴーン氏との
対談があるのです。
引用の中にいれてしまうと長くなりそうだったので、
刺さったものをここでご紹介します。
●ゴーン氏曰く
「BMIを成功させるための土台はビジョンです」
「実行可能で結果を出せるものしか、戦略とは呼べません」
「BMIとは、ビジョンそして、現実を転換したいという
燃えたぎる思い。この二つが出会ったときに起こるのです」
「見えないものを見えるようにするには、モノをモノとして
だけで捉えるのではなく、文脈を重視しなくてはなりません」
「ビジネスモデルの陳腐化とは、会社が共通善の変化を
見誤った状態なのです」
「リーダーとは考えるだけではなく、人をつなげることが
できなければいけないのです。人にインパクトを与えられる人です」
う~ん、
ほんとにもう耳の痛い話ばかりです。
ゴーン氏と著者の対談はぜひ
目を通しておいてほしいなと思います。