『あれか、これか―「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』(野口真人著/ダイヤモンド社)vol.361
こんにちは、
本日の一冊は、
『あれか、これか―「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』(野口真人著/ダイヤモンド社)です。
ボラティリティ、です。
銀座で飲むコーヒーは
なぜ高いのか?
これに即答できますか?
銀座は土地が高いからねぇ、
人件費もONされるだろうし、
云々。
と考えるのが
普通かもしれません。
ですが、
著者いわくの正解は、
これです。
「銀座では、高いコーヒーでも
売れるから!!!」
です。
いわゆるこれは、
コスト・アプローチの考え方ではありません。
面白いので、
ぜひファイナンスって何かを
この本から学んでほしいなと思います。
つまり、
「ねうち」と「ねだん」
は違うということ。
「価値って何か?」
と思っている方には
示唆があるはず。
ブランドのように
目に見えないものを価値の源泉
として考える!
というのがファイナンス。
価値中心の世界観です。
この考え方は、
本当に好きなんですよね。
芝蘭は目に見えない価値を
売っていますのでなおさら共感します。
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『あれか、これか―「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』(野口真人著/ダイヤモンド社)<Amazonで購入>
https://goo.gl/XAahpi僕たちの人生は、選択の連続だ。
「選ぶことが人生だ」と言ってもいい。悔いのない人生を送るために、
僕たちにできるのはたった1つ
―「値打ち」を正しく見抜くことだ。ここで僕が言いたいのは、ただ1つ。
価格と価格を見比べている限り、
真っ当な意思決定はできないということである。この物語からわかるとおり、
モノの価値は人や状況によって大きく異なる。さらにコスト・アプローチにはもう1つ、
致命的な欠点がある。
それは時価がわからないということだ。他方で、ファイナンスは、ブランドのような
「目に見えないもの」を価値の源泉だと考える。
「価値が価格を決める」という
価値中心の世界観で宇宙をとらえようとするのだ。キャッシュフロー・アプローチとは、
「モノの価値はそれが生み出す
お金の量によって決まる」という考え方である。価値を決めるのが「キャッシュ(現金)ではなく、
キャッシュフロー(お金の流れ)」だ
という点である。(1)出費が増えても、価値が減るとは限らない
(2)利益が増えても、価値が増えるとは限らないしかもたいていの場合、
稼ぐ力の毀損はバランスシートには現れない
無形資産の領域で起きるため、
決算書だけを眺めている経営者は必ず見落とす。「あなたの価値とは、あなたが将来
生み出すキャッシュフローの総和だ」つまり、金利のある世界では、
キャッシュフローの継続期間よりも
金利の絶対水準が大きな影響を与えるのである。金利は次の2つで決まる。
金利=リスクフリーレート+リスクプレミアムばらつき度合いは、統計学的には
標準偏差として表現される。
標準偏差がわかると、だいたい3分の2の結果が
収まるような範囲を割り出すことができる。あなたの人生の価値を高めたければ、
やはりまずはあなた自身を
価値の源泉にするしかないのです。参照:
『あれか、これか―「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』(野口真人著/ダイヤモンド社)
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というわけで、
▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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その「順番」には、意味があるか?
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なぜ、
「人・モノ・カネ」
の順番で呼ばれるのか?
ということもこの本を読んで
よくわかりました。
その順番で呼ばれるには
意味がある!
ということ。
以前、
『私はいくら?』(野口真人著/サンマーク出版)
http://www.shirayu.com/letter/2015/000654.html
も紹介しました。
こちらの本も本当に
ファイナンスのエッセンスを使いながら、
自分をいかに高めていくか?
がわかりやすく書かれていました。
その後、しっかりとファイナンス理論を
きちっと説明できている。
この著者の本は、
なにがすごいというと、
いつも本当に軽い切り口から入るのです。
ですが、
気が付いたらどっぷりと
ファイナンスの話になっている!
理想的な本のつくりですね。