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BOOK REVIEW書評

『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』(上阪徹著/講談社)vol.232

こんにちは、

本日の一冊は

『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』(上阪徹著/講談社)です。

 

『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』(上阪徹著/講談社)

 

 

必然性、です。

前回のメルマガでは、
「読むモンスター」の本を取り上げました。

今回は、そういう意味でいえば
間違いなく
「書くモンスター」でしょう!

最短、3日で1冊の本を書く。

いちいち彼の書いた本を
取り上げて紹介するつもりはありません。

本好きの方ならおそらく
「上坂徹」氏が手掛けた本を読んでいるはずです。

それくらい、
この業界では有名。

重版できる本は10冊に1冊くらいと
言われているなかで、
彼が関わった本は重版打率が7~8割だとか。

たしかに、読みやすいんですよね。
すらすらっと読める。

読者にきちっと寄り添った本を作っているな
という気がします。

彼は、いわゆるゴーストライターという職業ですが、
上坂氏はブックライターだと名乗っています。

まあ、正直呼び方とかはどうでもいいわけで
取材のコツや書く技術について、
ご自身のノウハウを明かしておられます。

はじめに
第1章:ブックライターの仕事はこんなに楽しい(仕事のスタイル)
第2章:ブックライターの仕事のパートナー(出版社・編集者との関係作り)
第3章:素材が七割、書くのが三割(企画と取材)
第4章:「二五〇枚を一本」ではなく「五枚を五〇本」(目次を作る)
第5章:毎月一冊すらすら書く技術(書き方と時間管理)
第6章:ブックライターとして生きていくには(仕事に向かう心構え)
おわりに

というような感じですね。

私のメルマガ読者の方は、
「読む・書く・話す」のテーマに
敏感に反応される方が多いです。

だからわかっておられると思いますが、
「書く!」という段階の割合は極小なんですよ。

このメルマガにしてもそうです!

私自身も「書く」時間よりも、

・今回はどんな本を取り上げようか?
・どんな視点で書き上げようか?
・この切り口や流れで伝わるだろうか?

と考えている方が長いわけです。

配信を楽しみに待ってくれている
読者を裏切れない!

その使命感だけです。

 

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『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』(上阪徹著/講談社)

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062186950/withup-22/ref=nosim

なぜ、成功できたのか。なぜ、うまくいったのか。どんな心がけや習慣を
持っているのか・・・・・・。そんな話をじかに聞ける。

何よりも重要なことは著者が持っているコンテンツを世に出すこと。
多くの人に、それが役に立つこと。

いい質問をすることができれば、相手も身を乗り出してきてくれます。
面白い話をしてくれます。

それでもブックライターを使ったほうがいいと私は考えています。
優れたブックライターは、ただ著者の話を文章にするわけではないからです。

できるだけターゲットに「刺さる」本にするために、ターゲットをとにかく
考え続けるのです。ターゲットは何を考え、どんな課題を抱え、
どんな意識で何をしようとしているのか、想像していくのです。

では独自性とは何かといえば、一言でいえば、その著者である必然性だ
と私は思っています。そのテーマは、その著者でなければならない、
という理由があるかどうか。あるいは、そうした必然性がにじみ出る
本にできるかどうか。

つまり、経験や事実をどれだけ盛り込めるか、ということが重要になる
ということです。思いやメッセージは、その先についてくるもの。
経験や事実があって、生きてくるものなのです。

そういうとき、私は、とっておきのキラークエスチョンを用意しています。
それが「もし、知識がほとんどない読者だったら、どんなふうに説明
していただけますか?」です。

知られていない本当の著者の姿を伝えるエピソードを真っ先に使う。

法則性から、びっくりするようなものが生まれてくることはまずない、
と思っているから。そして、法則性に引っ張られることで、本来の
感性が生きてこなくなる可能性があるからです。

つまり、読者にとって理解しやすい文章こそ、いい文章である、
ということ。

難しいことを考える前に、シンプルに相手の求めていることを想像してみる。
そうするだけで、仕事は、もっといえば、人生は大きく変わっていくと
私は思っています。

参照:『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』(上阪徹著/講談社)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062186950/withup-22/ref=nosim
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○   つねに顧客代表者としての視点を持つべし。
├○
└───────────────────────────────────┘

やはりエピソードの大切さを
この本の中からも感じ取りました。

いかにそこを
「きた!でた!」
と拾い上げられるか。

私がその感度が高いのは、
おそらく日頃から経営者の生き様に
目をこらして質問し倒しているからでしょう!

コンサルの成否は、
事前の準備にかかっているのです。

私は本当に贅沢な仕事をしている気がします。

経営者のエピソードを聞いているとですね、
本当に飽きないですよ。

 

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