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BOOK REVIEW書評

『世界へはみ出す』(金城拓真著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)vol.212


こんにちは、


本日の一冊は

『世界へはみ出す』

(金城拓真著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)です。

 

『世界へはみ出す』(金城拓真著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)







土俵、です。







遅くなってしまった!



すみません。



さて、

「本業の利益がゼロでもいい」

なんていう人がいたらどうしますか?



え?

なんで?



と思ってしまいますよね。



でも優秀な経営者は、

ちゃんとわかっています。



どこをキャッシュポイントにおけばいいのか?

という視点ですね。



アフリカビジネスの第一人者で、

40社以上の会社を経営し、

年商が300億!



でもね~、食いつくポイントが

そこだったらダメなんですよ。



この経営者は、それはまあ

運送会社、タクシー会社、通関会社、

ホテル経営からカシューナッツ輸出会社など

あげればキリがないほど様々な業種に関わっています。



で、アフリカで経営している本業のひとつ

「保険代理店の会社」は、

収支トントンだと。



でも経営を続けている。



なぜだと思いますか?



本書には詳細は書いていなかったですが、

私はこう読み解きました。



保険代理店という顔をしているけれど、

実は現地のニーズを救い上げる

究極の「リサーチ会社」としての顔を持つ。



富裕層のニーズを救い上げるには、

最高の「ハコ」ですよね。



天才だな、この経営者!



時折、ゆるい感じのマンガが差し込まれているのですが、

この絵がまた癒されるのです!



彼の基本スタンスは、

「ビジネスでビジネスを生む」

だそうです。

 

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『世界へはみ出す』

(金城拓真著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799313207/withup-22/ref=nosim





決められたルールに沿って上手くプレーをしたり、

その抜け道を探すよりも、自分がルールの設計者に

なるほうが面白いと僕は思っています。



僕の経験上、すべての値段は原価まで下がります。

例えば、中古車なら鉄の値段。運送ならガソリンの値段。

レストランなら食材の値段。



そこで考えられえる手段は二つ。付加価値をつけて値段を下げない、

もしくは値上げして勝負する。もう一つが利益がゼロでも

やっていける方法を探す。



仕事を取ってきたり、売上を上げることも大切ですが、

経営者として是非得失を見失ってはいけないと思っています。



ビジネスで稼いだお金で遊ぶことよりも、ビジネス自体で

遊べる人が最強だと思います。



確かにお金は大切です。でも、お金自体に価値はないと思います。



「外国に出張に行って、お金をだまし取られました。

いろいろな立場を考慮して、どう解決しますか?」

これは、日本人従業員を採用する面接時にしている質問です。



途上国でのビジネスで、一番怖いのはギャングとかマフィア

とかじゃなくて、商売敵。



信頼できる人を集めたかったら、まずは自分が信頼される人間になる!

これ、基本です!



ビジネスパートナーにおいても、損得ではなく、

「こいつのためだったら死ねる」くらいの気持ちを抱ける

家族のような関係であることが重要だと思うのです。



ビジネスは瞬発力よりも持続力です。



僕の経歴を見て、年商300億円という売上よりも

10年という年月に注目する人は大物が多いですね。

ビジネスって売上や規模なんかより年月です。





参照:

『世界へはみ出す』

(金城拓真著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!

┌───────────────────────────────────┐

├○

├○   その人と、「何」でつながっていますか?

├○

└───────────────────────────────────┘



「こいつのためだったら死ねる」

という関係性があるかどうか。



実は私もこういうところを見ていたりします。



これって、大げさではなく

重要な尺度じゃないでしょうか。



映画なんかでも、極限状態におかれた

男たちの人間ドラマに涙してしまいます。

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