『文章がうまくなるコピーライターの読書術』鈴木康之著 vol.70
こんにちは、
本日の一冊は
『文章がうまくなるコピーライターの読書術』鈴木康之著です。
「語覚」が大事です。
以前、「銀座サローネ」の中でも
紹介して使用したことがあるのが、
『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』
http://bit.ly/a024zu
です。
私の中で永久保存版です。
文章を書く人は絶対に読んでおくべき本です。
『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』(鈴木康之著)
http://bit.ly/a024zu
さて、40年にわたり広告業界の第一線で活躍し、
日経産業新聞広告賞などの審査員もつとめる
上記の著者、鈴木氏の新刊。
読ませる書き手は、本の読み方が違う!
というテーマに挑んでおられます。
なぜ挑んでいると書いたかというと、
それは昨今の読書術とはまったく対極をいくからです。
おそらく前提としての考え方に
好き嫌いはあるでしょうが
私はAGREE!でした。
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『文章がうまくなるコピーライターの読書術』(鈴木康之著/日本経済新聞出版社)<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532195411/withup-22/ref=nosim広告コピーも、企画書も、その他の文章すべて、読者は単独です。
手紙のように読みます。分かりきったことですが、気にしないと、気づきません。
推理小説の結末と伏線のように、いい文章には、
いいメッセージ・テーマとそのための仕掛けがあります。
書き手が書きたいこと、読者に伝えたいことです。この文章の書き手が書きたいところは、これかな、
いやさっきの1行かな、と探りながら読むのが読書の醍醐味です。じっくり書いた人と、じっくり読んだ者のゲームといってもいいでしょう。
研ぎ澄まされた1文字、1語、1文で仕事するのが、
コピーライターです。ぬるい、だらだらとした文章では
人は興味を持ってくれません。読んでくれません。読書の「書」は書物の「書」だけではありません。
1文字しか書いてない書道の「書」でもあるのです。私の好きな神様は「世間様」と「お天道様」です。
どちらもとても怖いし、優しいし、助けられもし、罰も当たります。(略)ですから、書き手は書き出しに勝負をかけます。
演技力、命題、趣味、センス、品格、ともかくだいじな何かを、
そこに置いて、そこから始めます。レトリック、つまり修辞法、言い回しには、チャペック式の一覧表、
列記法、ドリアン式の強調法、称賛法のほかにも、
優劣つけ難し法、無視法、蔑視法、曖昧化法、
責任逃れ法などなどいろいろあります。面白く書こうとする時ほど、基本に立ち戻ってください。(略)
読む人が面白がるのは、言い換えれば、読む人が
関心を持つものです。読む人は書いた人の思いと違った読み方をします。
ですから、書くということは、書いたものを、読む人の目で
読むことでもあります。他人の目、他人の頭で読むこと。18歳にしてプロゴルフの賞金王になった石川遼君。
彼が大人たちの心を魅了しているのも言葉です。「語覚」はトレーニングで養えます。雄星君も遼君も、
本が好きです。読書家です。私はこの目で見て知っています。参照:
『文章がうまくなるコピーライターの読書術』(鈴木康之著/日本経済新聞出版社)<Amazonで購入>
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というわけで、
●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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仕掛ける楽しみ。読み解く楽しみ。
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実は、私も文章を書いているときよりも
読み返している時間の方が長いのですが、
それはやはり読み手の脳にシフトして
振り返ることが大事だと思っているからです。
豊かなイマジネーションの世界へ
いざなってくれる担い手。
ステキすぎますね。
私は友人知人、そしてクライアントさんに
このような方が多いことに誇りを感じます。