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BOOK REVIEW書評

『文章表現400字からのレッスン』梅田卓夫著 vol.46

こんにちは、

本日の一冊は、

『文章表現400字からのレッスン』梅田卓夫著です。

 

『文章表現400字からのレッスン』梅田卓夫著

 

 

ジャンルを超えた書き方、です。

 

 

「400字までの字数制限があるのよね」

とは、母の言葉。

なにやら、数年前より文章教室に通って
勉強しているようなのです。

企業や団体が募集している
エッセイコンテストに仲間たちと一緒に
せっせと応募しています。

(400字かぁ。そりゃハードルが高いな)

もし、母にアドバイスがほしいと言われたら
私は今日の本をうまく咀嚼して口頭で伝えます。

さらに、ビジュアルサンプルとして
『”手”をめぐる四百字―文字は人なり、手は人生なり』
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を選んでプレゼントするだろうなと思います。

断片という小宇宙を
400字に詰め込むのは至難の業。

ですが、その訓練こそが
感覚を鋭くさせるのだということも事実でしょう。

 

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『文章表現400字からのレッスン』(梅田卓夫/筑摩書房)

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480086129/withup-22/ref=nosim

よい文章とは、
1.自分にしか書けないことを
2.だれにもわかるように書く
ということを実現している文章。

「自分にしか書けないこと」を見つけるために、
まず最初にすべきことは、自分の中にことばをさがし、
イメージや感覚を断片的なことばによって書きとめることです。

記憶を保存するためにも、言語力・文章表現力が要るのです。

精神がはたらくとは、こころの中で
<ことば>が動くということです。

日々のことばの洪水の中で、
自分のことばで考えることを忘れた精神には、
聞きなれていることばの方が、惰性で受け入れられやすい。

文章表現の場では、ストーリー以前に、
まず文章やことばの<断片>という形で、
その人独自の認識は姿を現してきます。

一回読めば終わり、でない文章。
私たちの書く文章も、できればそうありたいものです。

文章の<正確さ>にはもう一つ、
3.作者が表現しようとしたことが十分に言語化されているか
という問題があるのです。(略)
作者が比喩やメタファーに多大なエネルギーを注ぐのも、
文章の装飾の問題ではなく、この<正確さ>を求めてのことです。

読者はかならずしもこちらの意図したとおりに
読んでくれるとはかぎりません。文章を書いて発表するときには、
そういう意味で、あらかじめ<傷つく覚悟>が要るのです。

参照:
『文章表現400字からのレッスン』(梅田卓夫/筑摩書房)

<Amazonで購入>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480086129/withup-22/ref=nosim
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というわけで、

 

●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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断片という「骨」を拾いあげる。

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これは2001年発行の本です。
現在は11刷。
地味な本ですが売れているようですね。

「文章は断片によって輝く」という世界を
教えてくれています。

400字の小宇宙地図。

ことばの世界へ小旅行した気分です^^

 

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