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BOOK REVIEW書評

『コンサルタントの「ひと言」力』野口吉昭著 vol.119

本日の一冊は

『コンサルタントの「ひと言」力』野口吉昭著です。

 

『コンサルタントの「ひと言」力』野口吉昭著

 

 

A00(エーゼロゼロ)、です。

 

 

どんなメッセージを出すと
人は動いてくれるのか?

人が動くというのは、
なんらかの働きかけに対して
アクションが返ってくることです。

人を変える力がある!
人を巻き込んでいく力がある!

その要素として実にいろんなものが
あげられるでしょう。

ですが、
絶対にマストな項目。

それは、
言葉の力です!

リーダーは言葉の力を最大限に活かして、
みんなを導いていかなければならないのです。

言葉がふにゃふにゃしていては
いけないのです。

話の流れを一気に変える方法を
コンパクトにまとめたもの。

それが『コンサルタントの「ひと言」力』です。

おおよそ、まともにコンサルティング業を
営んでいる人であれば
目新しいことはそんなに多くありません。

ではなぜ紹介するのかというと、
やはり要所要所にキレがあるんですね。

私は以前、50ページ以内に
一本も線を引けないような本は
その先読まなくていい、と言っていましたが、
この本は、5ページ目から線を引きました。

復習の意味で読んでみてもいいですね。

言葉のバリエーションは
多いに越したことはありません。

発した言葉で流れが変わる!

 

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『コンサルタントの「ひと言」力』(野口吉昭著/PHP研究所)

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ちなみにP&Gには、トップや上司に
指示を仰ぐ際には三十秒以内で説明する
という「三十秒文化」があるそうだ。

人を説得したいのなら、結論までの道のりを
短くしなければならない。

本質を突いたひと言とはどういったものか。
それは、その言葉だけで全体がイメージできたり、
すーっと腑に落ちるように
人々の心の中に届く力を持った言葉である。

たとえばホンダの創業者である本田宗一郎の
口グセは、「どこがよそと違うんだ?」や
「それはどこが新しいんだ?」だったという。

「何をやるか」ではなく「どうやるか」という
能力ばかりを磨いてきた日本人は、
「何をやるか」を考えなくてはいけない時でも、
すぐに「どうやるか」を考え始める。

時を告げるのではなく、時計を作る

一過性のヒット商品以上に、打率が高い組織を
作り上げることが、「時計を作る」ことになるのだ。

問題意識なくして危機意識はなく、
危機意識なくして当事者意識はない。

コンサルタントは、相手に覚悟を促すための
ひと言を発する機会が非常に多いのだ。

仮説なき分析は単なる数字遊びにすぎない。

メッセージ性が強いというのは、尖っていることであり、
独自性・独創性があるという意味だ。

しかし私は、「コンセプト」の正しい日本語訳は
「概念」ではなく「本質」であるべきだと考えている。

参照:
『コンサルタントの「ひと言」力』(野口吉昭著/PHP研究所)
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○                                
├○ 組織を尖らせる、暗号を持つ。                      
├○ 
└───────────────────────────────────┘

先週は「ストーリー」で尖らせる
というようなことを書きました。
http://www.shirayu.com/letter/2011/000234.html

今回は「暗号」で尖らせる話。

A00(エーゼロゼロ)は、もともと
アメリカ軍の任務指令所の中で
使われていた「目的」という意味だそうです。

それをホンダは
「基本要件」「目的」「夢」
といった意味で使っているのです。

「このプロジェクトのA00は何か?」

なんだかカッコいいですね。

私もさっそく自分たちの
A00を考えてみたいと思います^^

 

 

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