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BOOK REVIEW書評

『たねやのあんこ 二世経営者に捧げる一〇〇の小言』山本徳次著 vol.51

こんにちは、

本日の一冊は、

『たねやのあんこ 二世経営者に捧げる一〇〇の小言』山本徳次著です。

 

『たねやのあんこ 二世経営者に捧げる一〇〇の小言』山本徳次著

 

 

末広がりの8つの心です。

 

 

人によっては、日本橋三越本店にある
バームクーヘンの「クラブハリエ」
といった方がわかるかもしれませんね。

そうです。
近江商人、菓子職人集団
「たねや」グループの話です。

私は関西出身なので、
母が買ってくる「たねや」の和菓子をよく食べていました。

「ふくみ天秤」という最中は、
皮の部分と餡の部分を別々にしてあり、
食べる直前に自分で合体させる和菓子です。

実用新案もとった商品。
いまでこそたくさん似たような商品が
でていますが、ここが本家本元!

デザイン・エクセレント・カンパニー賞、
渋沢栄一賞など数々の受賞歴がある経営者の言葉は、
小言でもなんでもありません。

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『たねやのあんこ 二世経営者に捧げる一〇〇の小言』(山本徳次著/毎日新聞社)

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余談になりますが、この喜怒哀楽を
最も美しく表現したものが、能面ですな。

問われているのは量ではなく質。組織も商品も。

(略)東京日本橋のデパートに出店したとき、
販売員にこれだけは励行していこうと約束したのが、
とにかく人より先に頭を下げ挨拶することやった。

稔るほど頭を下げる稲穂かな、ですな。
近江商人の真骨頂ですかな。

本物の職人というのは分業というシステムを嫌うもんや。
作ろうとするものの一から十まで知りたいと思う。
そうして納得のいくいい仕事をしたい、というのが本音やろな。

お客さまが選んでくださったことの幸せ、
これを絶対に忘れたらアカン。

お客さまの顔が見えてこその開発や。

「たねや」は言うてみれば菓子舗や。
ということは職人集団なんや。
職人というのは、仕事への集中力を高めるため、
精神的、肉体的な厳しい自己管理を要求されるわけや。

たねやも千人近い社員を抱えるようになってしもうた。
当然、幹部も増えてくる。ただその幹部に報告を求めると
「ちゃんとやってるはずです」と答えるものがおる。
「はず」とはどういうことや。

マニフェストより信用。

とはいえ、目先の欲ばかり追いかけると、
大きな商いは出来ん。

要するに他人の褌で相撲を取るなかれ、ということや。

「商いにスタートはあってもゴールはない」
事あるごとに父親が口癖のように言っていたことばである。

参照:
『たねやのあんこ 二世経営者に捧げる一〇〇の小言』(山本徳次著/毎日新聞社)

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というわけで、

 

●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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ゴールなんてどこにもない。

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例えば、
「僕は近江出身です」
と言われると、なぜか少し注目してしまいます。

かなり単純な私です^^

滋賀県出身と言われたときよりも
気になります。

不思議。

という私は、
摂津国出身です。

ま、このようにたまに誰かに会ったら
「何藩出身?」
と聞いてみるのも面白いものです。

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