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BOOK REVIEW書評

江戸時代に学ぶポジショニング理論。

浮世絵講座、大当たりでした。

 

 

「年号は和暦でいきます!」

浮世絵講座の先生が言い放ったひとこと。

 

先週から浮世絵講座に通っているのですが、
まあこれがなんとも大当たり。

おそらくこれは、浮世絵から学ぶ、
江戸時代のマーケティングです(笑)

先生は、
「西暦は苦手だ。4桁もある!」

といって、配ったのが
永禄7年から昭和58年までの
年表。

「西暦」と照らし合わせてみられるすぐれものです。

先生が、
天保、嘉永、享保、文政というたびに
その年表で確認するわけです。

で、なぜ
「江戸時代のマーケティングだな」と
思ったかというお話。

それは、
美人画で有名な歌麿、
忽然と姿を消した写楽、
などが活躍できたのは、

ちゃんと時代背景があってのこと。

例えば、天保13年は、
浮世絵至上、大打撃がありました。

「役者絵」が禁止!

「遊女絵」も禁止!

「おかみ」が決めたことです。
誰も逆らえません。

となると、

風景画を描いていて、
さっぱり売れていなかった、
ある浮世絵師が、
どどーんと活躍できる時代になった。

東海道五十三次の安藤広重です。

また、浮世絵の巨匠歌麿が亡くなって、
やっと、日の目をみて、
そのポジションをとった浮世絵師もいます。

まさに、その時代が誰に味方したのかを
知ることができて、
とても面白いのです。

私にとっては、まさに
浮世絵に学ぶポジショニング理論!
実に楽しい。

もっとも、他の受講生は純粋にすごいです。

というか、
浮世絵オタクです(笑)

質問のレベルが違います。

受講生も先生に見えてしまう芝蘭友です。

 

落款(筆者の署名や捺印)の位置が、
作品のどこにあるかで、
著者(浮世絵師)と版元との
力関係がわかるというのも興味深かった。

つまり、江戸時代における
出版事情を学んでいるとも言えるわけです。

(なんて、勉強家なのでしょう。芝蘭友!)

ま、自画自賛はこれくらいに(笑)

 

というわけで、

 

●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

キャラの立っている講師は、
キャラクターの世界観を説明するのが上手い。

意味不明・理解不能と思える世界に、
大きなヒントが落ちている。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

江戸時代では、「入墨」とは呼ばず、
「彫り物」と言わなければダメだそうです。

「あの浮世絵の入墨がさぁ~」

なんて言ってしまうと、

 

(けっ、こいつは江戸を知らねぇ奴だな)

と思われるわけです。

ほんと、言葉って奥が深い。(しみじみ)

 

 

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