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BOOK REVIEW書評

『ビジネス思考実験』(根来龍之著/日経BP社)vol.343

こんにちは、

本日の一冊は、

『ビジネス思考実験』(根来龍之著/日経BP社)です。



『ビジネス思考実験』(根来龍之著/日経BP社)



意図せざる結果、です。





前半はまるで哲学書のようでした。





後半はMBAホルダーも

経営戦略の復習ができそうな感じです。





フレームワークを

つまみ食いするような本ではなく、

うまく融合しています。





・「意味の共有」は可能か?

・原因と結果はどう結びついているか?

・なぜ「理屈」通りにいかないのか?

・何が利益率を決めるのか?

・「戦う場所」をどう線引きすべきか?

・設計はどこから始めるべきか?





などセッションが15個ほどあります。





実は先日とても頭のきれる人と

スカイプではじめて打ち合わせをしました。





瞬間で、





「この人、すごいわ」





と気づいてしまいました。





なぜなら、





質問にいっさいの無駄がないから!





です。





おそらく6個くらいの質問を

されただけですね。





それで全体像を

ほぼつかんでいましたね。





ということで、





近々その人と

リアルな場所で打ち合わせがあります。





芝蘭が寝ぼけた頭でいかないように

この本でちょっと予習復習を

したという感じです。

 

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『ビジネス思考実験』(根来龍之著/日経BP社)

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ビジネスの思考実験には、重要なポイントが3つあります。

1.どんな問いを発するか?

2.どうやって推論するか?

3.どのようにモデル化するか?



また、経営学の理論を学ぶときには、その理論が

「何を説明しようとしているのか?」を知らなければいけません。

つまり、向上させようとしている指標、改善させよう

としている変数(目的変数)が何かということを

頭に入れておくことが欠かせません。



ファイブフォース理論の場合、目的変数は「業界の平均利益率」です。</span >



分類や範囲の設定は難しい問題です。

難しい理由はいくつかありますが、

特に大事なのは「着眼点」と「抽象度」です。



概念を定義するためには言葉が必要です。



分類は価値観に支えられています。



理論というのは「繰り返し性」に注目します。

つまり、「こうすれば、こうなる」

という繰り返し性を主張するのが理論です。



時間を圧縮した分析はもっともらしいけど、

因果関係の本質を考えると、ほとんどウソです。

因果関係には必ず時間軸があるということです。



行為は目的を持っています。すなわち「意図」があるわけです。

人は将来に期待される結果を起こすために行為を行うわけです。



ドメイン設定では、抽象度の判断がとても難しい。

抽象度を上げないと機会損失は防げない。

だけど、抽象度を上げると資産分散が起こってしまう。

あるいは、機会探索の範囲が広くなりすぎる。



収益モデルを考えるときには、ライバルと異なる

コスト構造を持っているかどうかが、重要なチェックポイントです。



ビジネスでは、常に競争力を高めていかなければ、優位性を持続

することはできません。





参照:

『ビジネス思考実験』(根来龍之著/日経BP社)
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!

┌──────────────────── ─────┐

├○

├○ シミュレーション済み、と答えられるようになろう。

├○

└─────────────────────────┘





意図せざる結果は6つに分類できる、

と著者は言っていました。





1.理想的なケース

2.意図した結果の一部のみが実現

3.意図せざる結果も生んだ

4.想定とは違うメカニズムが駆動していた

5.時間を経て意図せざる結果に変わった

6.意図した結果が何も起きなかった





です。



当たり前ですがこれらすべてにおいて

次の一手は変わってきます。





因果の読み解きができないと、

意図せざる結果に向かうことはできません。





ちゃんと読み解けていますか?

 

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