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BOOK REVIEW書評

『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』(山口周著/光文社)vol.296

こんにちは、

本日の一冊は、

『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』(山口周著/光文社)です。

 

『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』(山口周著/光文社)

 

ダブルメジャー、です。

 

 

配信が遅くなりました!
すみません。

さて、前回の書籍に続いて
今回もパワーあります。

なにを隠そう、
先週と同じ著者です!

私はこの本はすごかった!

と思う著者の本は、
すべてに目を通したいという
衝動にかられます。

これは組織でがんばっている
世の中のリーダーに捧げたい
一冊です!

イノベーションを起こすための答えは、
読んでもらえればわかります。
ちゃんと2つ書いてあります。

年齢が非常に若いか。
その分野に入って日が浅いか。

それがわかっているのに、
できないとはどういうこと?

はい、組織論という話になりますね。

とにかく、前著に続いて
私が思う三分の一も引用できませんでした。

イノベーションの本質は、
「研究開発」ではなく「人事部」である
ということ。

異なる分野のクロスオーバーするところ、
ここからイノベーティブな思考がうまれる。

とにかく日本のリーダーは、
この本を読んで組織文化を
ふり返ってほしいと思います。

ダブルメジャー(異なる分野を主専攻で学ぶ)の方、
転職して日が浅い人たち、
若者たちのイノベーティブの芽を踏みつぶさない
組織文化とリーダーシップが必須!

リーダーは何のために存在するのか?

著者曰く、

「リーダーはルールでは判断できない、
論理だけでは整理できない
例外事項について
意思決定するために存在している」

すごい!

 

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『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』(山口周著/光文社)

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334037682/withup-22/ref=nosim

リバプールは大西洋航路のノスタルジーにひたる
地方の港町で、特に音楽文化が花開いた場所ではありません。

リバプールは、当時イギリスとアメリカを結ぶ大西洋航路の主要な港でした。
当時の大西洋航路の船員は、船内でのヒマつぶしのために
アメリカで大量のレコードを購入し、船内で聴き尽くしたレコードを
リバプールに上陸すると同時に売り払うということを繰り返していました。

歴史的名著である『科学革命の構造』(みすず書房)において
「本質的な発見によって新しいパラダイムへの変換を成し遂げる
人間の多くが、年齢が非常に若いか、或いはその分野に入って
日が浅いかのどちらかである」と指摘しています。

つまり最終的に重要なのは「意見の多様性」であって
「属性の多様性」ではない、ということです。

過去の航空機事故の統計分析の結果は、
機長自身が操縦桿を握っているときのほうが、
はるかに墜落事故が起こりやすいことを示しているのです。

われわれ日本人は、「権威」と「リーダーシップ」を一体のもの
として認識してしまうという奇妙な性癖を持っています。
しかし、リーダーシップは本来、権威によって生まれるものではありません。
それは責任意識によって生まれるものです。

つまり、人が創造性を発揮してリスクを冒すためには
「アメ」も「ムチ」も有効ではなく、そのような挑戦が許される
風土が必要だということ。

端的に言えば、イノベーションは「言い出しっぺ」に
やらせるほうがいい、ということです。

ここで重要になるのが「何の役に立つのかよくわからないけど、
なんかある気がする」というグレーゾーンの直観です。
これは文化人類学者のレヴィ=ストロースが言うところの
「ブリコラージュ」と同じものと言えるでしょう。

経営においては「合理的な解は、そもそも合理的な解になり得ない」
というパラドックスを持っているということを
再確認しておいたほうがいいでしょう。

戦略というのは本質的に差別化とスピードを求めますから、
ここには二重のパラドックスが発生することになります。

これは組織論の基本中の基本ですが、リーダーは
「ルールでは判断できない、論理だけでは整理できない
例外事項について意思決定する」ために存在しているのです。

参照:
『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』(山口周著/光文社)
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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
┌───────────────────────────────────┐
├○
├○    「例外」にビビらない。
├○
└───────────────────────────────────┘

「個人の創造性」が、
押しつぶされないためにどうするか?

つまり、
「組織の創造性」に昇華させるためには、
化学反応を起こす社会的なプロセスが必要になる!

ということ。

ここが「日本企業のボトルネックだ」
という著者の見解。

もったいないことは、やめたいですね。

打開策は、
1)常に自分の意見を持つ
2)組織内のシニアスタッフは人に意見を求める姿勢を持つ

ということ!

読んでください。

 

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