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BOOK REVIEW書評

『オムニチャネル戦』(角井亮一著/日本経済新聞出版社)vol.329

こんにちは、

本日の一冊は

『オムニチャネル戦』(角井亮一著/日本経済新聞出版社)です。

 

『オムニチャネル戦』(角井亮一著/日本経済新聞出版社)







ラストワンマイル、です。







大変な時代です。





先日、こちらにも書きましたが

http://shirayu.com/story-strategy/cat-3/post-1857/

ネットでの買い物においては

身近な人を常にリサーチ!





しておく必要がありそうです。





自分の買い方とは

まったく異なることがしばしば。





その違いの中はどこからくるのか?





なぜ少し割高でも買ってしまうのか?





これをおさえておくと、

現実がよく見えてきます。





今日のキーワードは、

オムニチャネルです!





よく間違えられるようですが、

マルチチャネルとは違います。





マルチチャネルは、

複数の買い物の入り口が用意されただけ。





そうではなく、

オムニチャネルはひとことでいえば

「チャネル横断型の戦略」です。





どんなチャネルを行き来しても

ストレスなくシームレスに

購入できるプロセスがある仕組みをもったもの。





本当にすごい時代に

なりましたよね。





この本で私がキーワードだなと

思ったことは3つ。





・在庫管理

・価格

・ラストワンマイル(お客さんとの最終接点)





です。





この戦略は

IT投資がカギかと思っていましたが、

違いますね。





「チャネル横断型の戦略」は、

サプライチェーンそのものです。





通販業界の人は、

「フルフィルメント」

と言った方が分かりやすいでしょう。





ドラッカーでいえば、「ロジスティクス」であり、

マイケル・ポーターでいえば、

「バリューチェーン」です。





本当にすごい時代。

 

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『オムニチャネル戦略』(角井亮一著/日本経済新聞出版社)

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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532113431/withup-22/ref=nosim





アメリカは、日本の流通の3年先を行っていると、

よくセミナーなどで話します。なぜなら、アメリカで起きた3年後に、

日本の流通にイノベーションがやってくるからです。



同社(セブン&アイ)では2018年度までに約1000億円を

IT・物流に投じ、目標600万アイテムで、ネットスーパーを含めた

EC(ネット通販)売上高1兆円を目指していくそうです。



「オムニ(omuni)」という言葉は、「すべての、あらゆる」という意味を持ちます。



経済産業省が発表した調査(平成26年度電子商取引に関する市場調査)

によると、2014年の国内のEC市場は、12兆円を超えました。



2010年前後から、「買い物弱者」「買い物難民」という言葉が使われ始めました。



オムニチャネルとは、「いつでも、どこでも

(店舗、パソコン、スマートフォンやタブレット端末)買い物ができ、

都合のよい時間と場所で受け取ることができる。

商品を受け取る場所も、お店でも自宅でも、コンビニでも指定でき、

決済方法も、オンラインでも店頭でも、現金でもカードでも対応できる」

という消費者、生活者主体のものです。



しかし、オムニチャネルを展開するうえでは、

こうした価格戦術の意味が薄れ、デメリットのほうが

目立つようになってきます。お客さんの望む“いつでも”“どこでも”を

実現するためには、その商品は、いつでも、どこでも、

同じ販売価格で提供できなければならないからです。



O2Oはネットを利用してリアル店舗に誘導する(=送客)

マーケティング手法であるのに対して、

オムニチャネルは、サプライチェーンが軸になります。



物流には6つの基本機能があります。それは、

1)輸配送、2)保管、3)荷役、4)包装、5)加工、6)システムの6つです。



また、在庫管理には2つの意味があります。

ひとつは「在庫の数量管理」、

もうひとつが「在庫のロケーション管理」です。



ネットスーパーを成功させるためのカギは、

「いかに多く小商圏で短期間に会員を獲得するか」にあります。



オムニチャネルを可能にする情報システム、顧客の要望に

スムーズに対応できる物流体制は、オムニチャネルの必要条件にすぎません。

そこには従来以上の高い接客能力が必要になってくるでしょう。



オムニチャネルでは、店舗用の在庫、ネット通販用の在庫、

といった従来型のチャネル別での在庫管理はあまり意味をなさなくなります。



ウォルマートのひとつの物流センターがカバーするエリアは、

半径200マイル圏(約320キロメートル)です。



現在、175店舗を拠点に、店舗から半径1.2キロメートル圏内を

配達エリアに設定し、電話でもネットからの注文でも、ビール1本から受付、

365日対応、送料無料、1時間枠、最短30分、花見など外でも

配送可、という高いレベルの配達を可能にしています。(カクヤス)





参照:

『オムニチャネル戦略』(角井亮一著/日本経済新聞出版社)
<Amazonで購入>

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532113431/withup-22/ref=nosim

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というわけで、

 

▼「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!

┌─────────────────────────┐

├○

├○  「ラストワンマイル」をもう一度見直そう。

├○

└─────────────────────────┘





とくに成功パターンはこれだ!





とまだまだ決まり切っていない世界。





だからみんな手探り状態なんですよね。





そんな中でも、

日米の成功事例が紹介されているので

ぜひ参考にしてみてください。

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