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BOOK REVIEW書評

『こんな日本でよかったね―構造主義的日本論』内田樹著 vol.81

こんにちは、

本日の一冊は

『こんな日本でよかったね―構造主義的日本論』

内田樹著です。

 

『こんな日本でよかったね―構造主義的日本論』内田樹著

 

 

感度の問題です。

 

 

あとがきにある「6行」にすべてが要約されて
いるような気がしました。

系譜学的に思考することの大切さ。

何か制度やシステムに問題があったときに、
「ぶっこわせ!」とか「ソリューションはこれだ!」
と言う前に考えることがあるだろう、と。

気になる方はぜひ読んでみてください。

ここに、想像力と創造力の原点を見たような気がします。

ロジカルシンキングやラテラルシンキングもいいですが、
頭の柔らかさや画期的なアイデアというのは
こういうところからやってくるのではないかと思います。

 

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『こんな日本でよかったね―構造主義的日本論』(内田樹著/文藝春秋)

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「言いたいこと」は「言葉」のあとに存在し始める。

強い言葉があり、響きのよい言葉があり、身体にしみこむ言葉があり、
脈拍が早くなる言葉があり、頬が紅潮する言葉があり、
癒しをもたらす言葉がある。現に、そうやって読み手聴き手の
身体を動かしてしまうのが「言葉の力」である。

「言葉以上のものがある」と信じさせることは言葉にしかできない。

私たちが考えることのできないものを、私たちは考えることはできない。
それゆえ、私たちが考えることのできないものを、
私たちは語ることはできない。(バートランド・ラッセル著 『論理哲学論』)

動物には欲求(besoin)はあるが欲望(desir)はない。
欲望がコミュニケーションを起動する。

「これこれでなきゃダメ」というのが原理主義である。
「使えるものがこれしかないなら、これで何とか折り合いをつけよう」
というのが機能主義である。

あまり知られていないことだが、「言論の自由」の条件
の中には、適否の判断を「一定期間留保する」という
時間的ファクターが入っている。

未来とは他者なのだ。
(エマニュエル・レヴィナス著 『時間と他者』)

コミュニケーション感度の向上を妨げる要因は、つねづね申し上げて
いるように「こだわり・プライド・被害妄想」(@春日武彦)であるので、
「こだわらない・よく笑う・いじけない」という構えを私は高く評価する。

「パニック」というのは、「手持ちの判断基準が使い物にならなくなる」
という事態のことである。

他者からの支援をとりつけるための最良のアプローチは何か?
たぶん、ほとんどのひとは驚かれるだろうけれど、
それは「ディセンシー」である。
「強い個体」とは「礼儀正しい個体」である。

人を信じることのできない人間を信じてくれる人間はいない。

参照:
『こんな日本でよかったね―構造主義的日本論』(内田樹著/文藝春秋)
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というわけで、

 

●「共感・意外性・感動」の法則を解き明かす!
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系譜学的思考は、使える。

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先日、IT企業の某社長に、
「芝蘭さんは、右脳の発達がすごいですね!」
と言われました。

創造力などを評価されたのかな?と
勝手に気をよくしています^^

どんなことにも偏らず、創造力は無限大に。

この姿勢を貫いていきたいと思っております。

言葉の力。
コミュニケーション感度。
生き延びる力。
系譜的学的な思考。
創造。

「表現戦略」のためにはどれも落とせない
大事なテーマ。精進していきます!

 

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